逃げのエンジニアと攻めのエンジニア

投稿者:浦 周平 経営者投稿
今回は、システムエンジニアを目指す方に向けて、 「勘違いしてはいけないこと」をお伝えしたいと思います。 最近、多くの入社希望者と面談をしている中で、 ある共通した考え方が透けて見えることがあります。 それは、 「開発スキルさえ身につければ、一般的なビジネススキルは必要なくなる」 という考え方です。 結論から言うと、それは違います。 もちろん、エンジニアという仕事は専門技術が求められる職種です。 しかし、だからといってコミュニケーションや説明力、人との関わりから完全に逃れられるわけではありません。 ・人と話すのが苦手だから、なるべく関わらずに働きたい ・一度技術を身につけたら、あとは黙々と作業だけしていたい ・手に職を付けて食いっぱぐれないようにしたい ・できれば収入も上げたい このような理由でエンジニアを目指している方が少なくありません。 もちろん、こうした気持ちを持つこと自体は悪いことではありません。 しかし、それだけが理由になってしまうと危険です。 私はこれを「逃げのエンジニア」と呼んでいます。 一方で、目指してほしいのは「攻めのエンジニア」です。 例えば、 ・こんなシステムを作って多くの人に使ってもらいたい ・困っている人を技術で助けたい ・もっと便利な仕組みを世の中に広めたい このように、技術を使って誰かに価値を届けたいという気持ちを持っている人です。 では、なぜ「逃げのエンジニア」が今後厳しくなるのでしょうか。 理由はシンプルです。 AIの進化によって、「言われたものを作るだけ」の価値が急速に下がっているからです。 近年、 「エンジニアはAIに仕事を奪われる」 という話をよく耳にします。 私は少し違う見方をしています。 正確には、 「専門技術だけで価値を発揮している人がAIに代替されやすくなる」 ということだと思っています。 これはエンジニアだけの話ではありません。 デザイナー、建築士、マーケター、会計士など、多くの職種に共通しています。 今後、人に求められるのは、 「何を作るか」 ではなく、 「どのようなものを作るか」 を考える力です。 ・どのようなシステムを作るのか。 ・どのようなデザインを作るのか。 ・どのような商品を作るのか。 ・どのような戦略を立てるのか。 この「どのような」を考えるためには、相手を理解しなければなりません。 ・相手が何に困っているのか。 ・何を求めているのか。 ・どんな未来を実現したいのか。 それを知るためには、当然コミュニケーションが必要になります。 さらに、理解するだけでは足りません。 自分の考えを説明し、納得してもらう必要があります。 つまり、 ・コミュニケーション力 ・説明力 ・提案力 これらはAI時代のエンジニアにとって、むしろ重要性が増していく能力なのです。 人と話すことが苦手でも構いません。 実際、多くの優秀なエンジニアは最初からコミュニケーションが得意だったわけではありません。 しかし、 「人と関わることから逃げたい」 という考え方のままでは成長が難しくなります。 仕事とは、誰かの課題を解決することです。 そして課題を解決するためには、相手を理解し、自分の考えを伝えることが欠かせません。 エンジニアになりたいと思った理由を、ぜひもう一度考えてみてください。 あなたは「逃げのエンジニア」になろうとしていないでしょうか。 もしそうなら、今からでも遅くありません。 技術を身につけるだけでなく、その技術で誰を幸せにしたいのか。 そこまで考えられる人こそ、AI時代でも必要とされ続けるエンジニアになるはずです。